東京都の人口は、１４，０６３，５６４人。国内人口の約１１％を占めており、言うまでもなく日本最大級の大都市です。主に第３次産業（サービス・金融・通信など）は８６．１％で全国でもっとも高く、この記事のメインの製造業や建設業などの第２次産業は１３．８％となり、全国平均２５．７％より下回っています。
ですが、国内有数の工場が集積しており、下町工場の技術力は大企業にはない特殊な技術があり世界中がビックリするほどです。
そこで、東京都の製造業の平均賃金は？ 未経験から転職できるのか？ 都内の求人サイトについて解説していきます。
東京都の製造業の平均年収はどれくらいなのか？
東京都の平均年収は、５９５万円です。月給ですと４９．５万です。アルバイト（パート）の平均時給は、約１，１５１円。派遣社員は、約１，６４０円となっています。ちなみに全国の平均年収は４４３万円。月給に換算すると約３６．９万円です。下のグラフから見る通り、神奈川・愛知・大阪の賃金が高く、東京が圧倒的に高いことがわかります。 ※下図は、「年収」ではなく「賃金」です。
厚生労働省：「令和４年賃金構造基本統計調査の概況」より抜粋
本題の東京都の製造業の平均年収は、５８８．７万円です。月収に換算すると約４９万円です。全国の製造業の平均年収は３７４万円です。月収は約３１．１万円です。製造業でも、東京都が圧倒的に年収が高いことがわかります。
異業種から未経験の製造業への転職はおすすめできるのか？
異業種から未経験の製造業への転職は、多くの人にとって魅力的な選択肢の1つです。しかし、転職前には注意点があります。以下では、異業種から未経験の製造業への転職がおすすめできるかどうかについて検討してみましょう。
異業種から未経験の製造業への転職のメリット
異業種から未経験の製造業への転職のメリットとしては、以下のような点があげられます。
1. 新しい職場での経験や知識の習得ができる
異業種からの転職は、新しい職場での経験や知識の習得が期待できます。製造業においては、機械の操作や工程の流れなどのスキルや知識が必要です。これらを学ぶことで、自分のスキルセットを広げることができます。
2. 製造業は将来性がある
近年、製造業は、AIやロボット技術などの進歩に伴い、高度化・自動化が進んでいます。このため、今後も需要が継続すると考えられていますが、単純作業は自動化がすすみ、人間の仕事はより専門性を求められます。そのため、製造業は、将来性がある業界の1つです。
3. 製造業は安定した収入が期待できる
製造業は、将来的に海外から国内回帰により需要が増えると予想をされており、安定した収入を期待できます。また、一定期間勤めることで、ボーナスや昇給などの待遇が与えられることが多いです。
異業種から未経験の製造業への転職のデメリット
異業種から未経験の製造業への転職のデメリットとしては、以下のような点があげられます。
1. 身体的負担が大きい
製造業は、機械の操作や工程の流れに沿って作業を行うことが多いため、身体的負担が大きいというデメリットがあります。特に、重い物を運んだり、長時間同じ姿勢で作業を行う場合は、肩や腰などに負担がかかることがあります。また、騒音や振動なども身体に悪影響を与えることがあります。
2. 繁忙期には長時間労働が必要となる
製造業は、受注状況によっては繁忙期が訪れ、長時間労働が必要となる場合があります。このため、昼勤と夜勤があり、3交代のシフト制などがあります。そのため、プライベートのスケジュール調整が少し大変になりますが、慣れればどうにかなります。
3. 現場のミスが大きな影響を与える可能性がある
製造業は、工程に沿って製品を作っていくため、現場でのミスが大きな影響を与える可能性があります。たとえば、誤った測定や部品の不良などがあれば、製品の品質が低下してしまうことがあります。
4. 専門的な知識や技能が求められる
製造業においては、機械や工具の操作など、専門的な知識や技能が求められます。異業種からの転職であれば、それらのスキルや知識が不足していることがあります。そのため、入社後に教育（トレーニング）を受ける必要がある場合があります。
これまでのまとめ
異業種から未経験の製造業への転職には、メリットだけでなくデメリットも当然あります。身体的負担や長時間労働、現場のミス、専門的な知識や技能の不足など、留意すべき点が多いです。転職前には、これらのデメリットも考慮して、自分のライフスタイルやキャリアプランをしっかり考えた上で、慎重に判断することが重要です。
東京都内の求人サイトがたくさん載っているサイトは？
東京都内で製造業の求人を探す際には、多くの求人サイトがあります。以下では、東京都内の求人サイトの中でも特に製造業の求人に特化しているサイトや、製造業の求人が多く掲載されているサイトを紹介します。
ジョブハウス工場
ジョブハウス工場は、工場・製造業に特化した求人を扱っていおり、全国の求人も多く掲載されています。特に、様々な雇用形態に対応しており正社員の求人もあります。
ジョブハウス工場はこちら ➡ https://jobhouse.jp/factory
キャリコネ
キャリコネは、企業の口コミや評価なども含めた求人情報が豊富に掲載されているサイトです。製造業の求人も多く、大手メーカーや外資系企業の求人も多数掲載されています。
キャリコネはこちら ➡ https://careerconnection.jp/
マイナビ転職
マイナビ転職は、転職支援サイトとして知られています。製造業の求人も多く、専門的な技術職から一般的な製造業の求人まで幅広く掲載されています。また、求人情報以外にも、転職活動に必要な情報やノウハウも提供しています。
マイナビ転職はこちら ➡ https://tenshoku.mynavi.jp/
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、求人情報だけでなく、企業の詳細情報や採用情報も掲載されています。製造業の求人も多く、特に機械加工や電気・電子系の求人が多いです。
リクナビNEXTはこちら ➡ https://next.rikunabi.com/
マイナビウーマン
マイナビウーマンは、女性向けの求人サイトですが、製造業の求人も多数掲載されています。女性が活躍しやすい職場や、産休・育休制度が充実している企業なども多く掲載されています。
マイナビウーマンはこちら ➡ https://woman.mynavi.jp/
地方から東京の製造へ転職をしたい方へ
地方から東京の製造業へ転職を考える方にとって、新しい環境やライフスタイルの変化など、不安を感じることもあるでしょう。しかし、東京は製造業の中心地として多くのチャンスがあり、技術や知識を身につけることができます。ここでは、地方から東京の製造業へ転職をするためのポイントを紹介します。
まず、転職前に自分のスキルを見つめ直すことが重要です。自分が持っているスキルや経験を確認することで、どのような職種や企業にアプローチすべきかを把握することができます。また、製造業は多岐に渡るため、自分が興味を持っている分野を見つけることも大切です。
次に、求人情報を収集することが必要です。東京都内には多くの求人情報サイトや人材紹介会社があります。自分が興味を持つ求人情報をピックアップし、書類選考から面接までのプロセスをしっかりと進めていきましょう。
また、東京都内は地価が高く、生活費も高いため、転職前に費用の見積もりを行っておくことが必要です。特に初期費用や家賃、通勤費用については、しっかりと予算を立てておくことが重要です。
さらに、東京での暮らしに慣れるためには、地元の友人や知人から情報を得たり、新しい人との出会いを大切にすることも必要です。東京には多くの地元の人と出会える場所がありますので、積極的に参加することをおすすめします。
転職には自分自身が主体となり、様々な準備が必要です。前もってしっかりと情報収集を行い、自分に合った条件で働けるようにしましょう。
まとめ
「地方から東京の製造業へ転職をしたい方へ」という記事では、地方から東京の製造業に転職を考えている人に向けて、転職のポイントやアドバイスを紹介しました。
まず、転職前には地方と東京での生活費や職場の労働環境の違いを把握し、十分な準備をすることが重要です。また、求人情報は求人サイトだけでなく、ハローワークや転職エージェント、知人の紹介など様々な方法で探すことができます。
転職する際には、未経験者でもチャレンジできる仕事が多いため、積極的に応募していくことが大切です。その際には、自分がどのような仕事に向いているのかを見極め、自己PRをしっかりと行いましょう。
また、東京での仕事探しは競争率が高いため、諦めずに行動することが大切です。資格取得やサポートセンターなどに参加したりなど自分自身を磨くことで、より魅力的な人材になることができます。
最後に、転職は自分自身のキャリアアップにもつながる重要な選択肢であるため、自分自身のやりたいことや目標を明確にし、転職活動を進めていくことが大切です。
