介護職へ転職を決意した私が後悔しないために行った5つのこと

全く異なる職種から介護職への転職は、正直なところ勇気がいりますよね。私自身その一人です。転職を決意した当時、私は福祉の分野での経験が全くなく、その分野で働く知人もいませんでした。正直に言うと、介護職への転職は思った以上に紆余曲折があり大変でした。しかし今こうして、介護職に就いて日々充実した仕事をしていることは間違いない事実です。この記事では、私のように転職の失敗を最小限に抑え、できるだけスムーズに転職を実現するための「後悔しないための5つのポイント」をご紹介します。

転職を決意するまで

私の介護職への転職は、一言で言えば予期せぬ出来事でした。全く異なる職種からの転職は、多くの人にとって大きな一歩です。私にとっても例外ではありませんでした。この記事では、私が介護職への転職を決意するまでの経緯と、その過程で直面した心の動きについてお話しします。

■新たな職種への憧れ

私の転職のきっかけは、現在の職場での日々のルーティンに疑問を感じ始めたことから始まりました。毎日が同じで、成長や学びの機会が感じられなくなっていました。そんなある日、偶然にも介護の仕事についてのドキュメンタリーを観る機会がありました。それは私にとって目から鱗の瞬間でした。画面を通じて見た介護職員の姿は、高齢者や障がい者の生活を支え、彼らの人生に明るさをもたらすという深いやりがいを感じさせてくれました。その瞬間、私は自分もこのような意義深い仕事に就きたいと強く感じました。

■不安と疑問

しかし、理想と現実は違います。介護職への転職を真剣に考え始めた時、私の心は不安でいっぱいでした。福祉の分野での経験が全くない私にとって、介護の仕事は未知の世界でした。また、その分野で働く知人もおらず、実際のところ仕事の内容や求められるスキルについて具体的なイメージが持てませんでした。このような不安と疑問は、転職を決意する上で大きな障壁となりました。

■情報収集とワークショップ

転職への不安を克服するため、私はまず情報収集から始めました。福祉の仕事に関する書籍を読み、市内や市街での就労支援センターやNPOが主催する勉強会やワークショップに参加しました。また、この分野で働く人々との交流を深めるために、飲み会やミーティングにも積極的に足を運びました。この過程で、介護職の現実、そこで求められるスキルや心構え、そして何よりもこの仕事のやりがいについて深く理解することができました。

■転職への決意

情報収集とワークショップを重ねるうちに、私の中で転職への決意が固まりました。確かに、介護職は人によっては肉体的にも精神的にも要求が厳しい仕事です。しかし、人の生活を直接支え、その人生にポジティブな影響を与えることができるこの仕事には、他にはない魅力があります。私は、このやりがいを自分の仕事にしたいと強く思いました。

介護職への転職を決意するまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。しかし、この決断が私の人生に新たな意味と目的をもたらしてくれたことは間違いありません。次のセクションでは、私が直面した出来事と、それを乗り越えた具体的な方法についてお話しします。

未経験から介護職へ

介護職への転職を決意した私は、右も左も分からない世界への一歩を踏み出す準備が整いました。しかし、この新しい業界には、予想していた以上の課題が待ち受けていました。この記事では、未経験から介護職に転職する過程で直面した主な出来事と、それらをどのように乗り越えたかについてお話しします。

■スキルと資格の習得

介護職には、専門的な知識と技術が必要です。私にとって最初の大きな挑戦は、必要なスキルと資格を習得することでした。ホームヘルパー2級(当時)の資格を取得するためには、専門的な教育と実習が不可欠です。私は週末を利用して、介護のスクールに通い始めました。学業と仕事の両立は容易ではありませんでしたが、この資格が将来のキャリアにとって重要であるという思いが私を支えました。

■実務経験の不足

未経験から介護職に転職する際のもう一つの大きな障壁は、実務経験の不足でした。介護施設や病院では、実務経験が豊富な応募者を好む傾向があります。このギャップを埋めるために、私はボランティア活動に積極的に参加しました。私の地域では、介護のボランティアというのは聞いたことがなく、幸い就労支援センターの紹介で施設の職場体験の募集があり早速参加をし、実際の介護現場での経験を積むことができました。これらの経験は、実務経験の不足を補うだけでなく、介護職の現場感覚を身につける貴重な体験となりました。

■職場での適応

介護職に就いた後も、新たな課題は続きました。特に、職場での適応は大きな課題でした。介護の仕事はチームワークが非常に重要であり、様々なバックグラウンドを持つ同僚と協力して仕事を進める必要があります。最初は、チーム内でのコミュニケーションや、仕事の進め方に苦労しました。しかし、先輩職員からのアドバイスや、実際の現場での経験を通じて、徐々に職場風土や流れに慣れ、自分の役割を果たせるようになりました。

■精神的な負担

介護職は、人によっては精神的にも大きな負担が伴う仕事です。利用者の方々の身体的、精神的なサポートを行う中で、時には心が折れそうになることもありました。特に、利用者の方との別れは、大きな心の負担となります。このような精神的な負担に対処するために、私は同僚とのサポート体制を大切にしました。また、趣味や運動を通じて心のバランスを保つことを心がけました。

未経験から介護職への転職は、多くの問題を伴いますが、それらを乗り越えた先には大きなやりがいが待っています。私が直面した問題とそれを乗り越えた経験は、今の私を形作る貴重な財産です。これから介護職に転職を考えている方々にとって、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

転職前に行った5つのこと

介護職への転職を成功させ、後悔しないためには、事前の準備が重要です。私が実際に行った5つの準備を紹介します。これらのステップは、私が転職プロセスをスムーズに進め、現在の職場で充実した日々を送る日課となりました。

ステップ1. 徹底して調べる

介護業界に飛び込む前に、私は介護職の現状、将来性、求められるスキルセットについて調べました。各施設の形態を調べ、各施設の給与や勤務体制、仕事の内容、やりがいなど。介護職に従事している人々と話をすることで、業界のリアルな情報を収集しました。この調査は、介護職への転職が自分にとって正しい決断であるかを判断するのに役立ちました。

ステップ2. 資格取得とスキルアップ

介護職に必要な資格やスキルを事前に把握し、転職前にそれらを取得するための計画を立てました。まずは転職に有利な”介護職員初任者研修”の資格を取得するためにスクールに通いました。また、就労支援センターを利用しコミュニケーション能力やチームワークを強化するためのセミナーにも参加しました。

ステップ3. 現場体験を積む

実際の介護現場での体験は、この仕事の理解を深める上で欠かせません。私はボランティア活動や職場体験を通じて、介護の現場を肌で感じる機会を持ちました。これらの体験を通じて、介護職の日常や利用者との関わり方、職場の雰囲気を直接知ることができました。

※福祉のボランティア活動は、「障がい者支援施設」で体験をさせていただきました。

ステップ4. ネットワークを作る

介護業界で働く人々とのネットワークを作りました。介護業界のサークルに積極的に参加し、SNSなどを利用して情報交換を行いました。これらのネットワークは、業界のリアルな情報を得るだけでなく、転職活動においても貴重なアドバイスやサポートを教えてくれました。

ステップ5. メンタルの準備

介護職は、人によっては精神的、肉体的に大きな負担となることがあります。そのため、転職を成功させるには、このような環境に適応できるメンタルの準備が不可欠です。私の場合、まず心と身の回りの環境を整えることから始めました。具体的には、家の断捨離と徹底的な掃除を行いました。これにより、心も頭もすっきりと整理され、物事をシンプルに考えられるようになりました。(この行動は、趣旨から外れているかもしれませんが、私の経験上、考えや行動がまとまっていない人ほど、部屋が散らかっています)。

さらに、家族や友人との関係だけでなく、日常のあらゆる人とのコミュニケーションを大切にし、支え合える関係を築くことを心がけました。この姿勢は、周囲の環境をもプラスに変えていきます。昔から言われている「類は友を呼ぶ」や「情けは人のためにならず」という言葉が、この経験を通じて実感として身に染みました。

これら5つの準備は、介護職への転職を成功させるための重要なステップでした。転職を考えている方がこれらの準備を行うことで、転職後の後悔を最小限に抑え、新しいキャリアでの成功へとつながることを願っています。

介護職での充実感を得るために

介護職への転職は、私にとって大きな挑戦でしたが、それと同時に大きな充実感と達成感をもたらしてくれました。この記事では、介護職で成功を収め、日々の仕事から充実感を得るために私が実践した秘訣を紹介します。

■継続的な学びと成長

介護職はまだ発展途上であり常に変化しています。私は、仕事において常に学び続ける姿勢を持つことが重要だと感じました。研修やセミナーに参加すること、最新の介護技術を学ぶことで、自分のスキルセットを常にアップデートし続けました。この継続的な学びが、仕事の質を高め、より良いサービスを提供することにつながりました。

コミュニケーションの重視

介護職においては、利用者やその家族、同僚とのコミュニケーションが非常に重要です。私は、明確で心温まるコミュニケーションを心がけることで、信頼関係(ラポール)を築き、より良いケアを提供できるようになりました。また、チーム内でのコミュニケーションを大切にすることで、仕事の効率も大きく向上しました。

■自己ケアの実践

介護職は精神的、肉体的に要求が高いため(個人差あり)、自分自身のケアが非常に重要です。定期的に趣味やリラクゼーションの時間を持つことと、人からの評価を気にし過ぎないことでバーンアウトを防ぎました。健康的なライフスタイルを維持することが、長期的にこの仕事を続ける上での鍵となります。

■感謝の心を忘れずに

介護職を通じて、多くの人々と深い関わりを持つことができます。利用者やその家族からの感謝の言葉は、仕事の大きなやりがいとなります。私は、小さな成功や成長を大切にし、それらに対する感謝の心を常に持つことで、日々の仕事に対するモチベーションを保ちました。

■目標設定と自問自答

自分自身のキャリアに対する明確な目標を設定し、定期的にその進捗を評価することで、成長を実感することができました。また、仕事の中で直面した問題や失敗から学び、次に活かすことが、スキルアップにつながりました。

介護職への転職は、私にとって多くの課題を伴いましたが、それを乗り越えた先には大きな充実感がありました。これらの秘訣を実践することで、介護職でのキャリアをより豊かで意味のあるものにすることができます。

まとめ

介護職への転職を目指す方にとって、この記事はきっかけの一つです。この記事では、転職を成功させ、介護職で充実したキャリアを築くための重要なポイントを5つ紹介しました。自分自身の動機を明確にし、事前の準備とリサーチを行うこと、介護業界内でのネットワークを作ること、メンタルの調子を整えること、そして持続可能なキャリアを目指すことが、介護職への転職を成功に導く鍵です。介護職は単に仕事をするだけではなく、人の生活に寄り添い、支える深いやりがいを感じることができる職種です。これらのポイントを心に留め、準備を進めることで、あなたも介護職での新たな成功をさせることができるでしょう。

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