介護職は、身体的および精神的な負担が大きいことで知られています。多くの人がこの職種を敬遠する一方で、私たちは何らかの障害を持つ方々の支援という、人間らしさを最も感じることができる仕事に従事しています。しかし、この責任感が時には私たちをバーンアウトへと追い込むことも。この記事では、そんな時に心身の負担を軽減する実践的な方法を紹介します。
バーンアウトを防ぐ実践的アドバイス
バーンアウトとは 日本語で「燃え尽き症候群」と呼ばれ、それまで熱心に仕事に邁進していた人が、突然やる気を失ってしまうことをいいます。
特に、生真面目な人がなるケースが多くみられます。例えば、失敗をしてはならない。みんなにいい顔をしなければならない。最善を尽くしたのに強く叱責を受けたりなど。ねばならないという囚われや自分なりに一生懸命がんばったのに認めてもらえなかったりすると、承認欲求が満たされていないという以前に誰でも落ち込みます。
バーンアウトの具体的な兆候とそれが個人や職場に与える影響を詳細に解説します。
１．バーンアウトの兆候と影響
- 長期間のストレスや圧力により、情緒的に消耗し、疲れやすくなる。
- 仕事に対する熱意や関心が低下し、冷淡な態度を取るようになる。
- 仕事の効率や成果が落ち、以前と比べて生産性が低下する。
2. 個人的な影響
- 睡眠障害、頭痛、消化不良などの身体的な問題が発生する可能性。
- 不安、うつ病、自己価値の低下などの精神的な問題が生じる。
- 家族や同僚との関係に影響を及ぼし、孤立感を感じることがある。
3. 職場での影響
- 個人のバーンアウトがチーム全体の士気や生産性に悪影響を及ぼす。
- ネガティブな態度や低いエネルギーレベルが職場の雰囲気を悪化させる。
- 仕事の質が低下し、ミスが増えることで、全体の業務に影響を及ぼす。
私自身もバーンアウトの経験があり、「こんなにがんばったのに何でこんな目にあうんだ」と落ち込み無気力になった経験があります。
実践的アドバイスと方法
それでは、本題の「実践的アドバイスと方法」を解説をします。
1. ストレス管理を行う
バーンアウトの症状の度合いによりますが、症状が軽い場合は適度な運動や十分な睡眠、リラクゼーション（マインドフルネス、瞑想、深呼吸、レイキなど）を行うと気分転換になります。あと、午前中のうちに日光浴もおすすめします。脳内から幸せホルモンが分泌し、うつ病の症状が改善します。精神科のドクターなら誰しも助言をしますし、この午前中がミソであり、朝の日光浴はお金がかかりません。
2. コミュニケーションとサポート
家族や職場の相談できる同僚や上司、専門の部署があるなら、そちらに相談をするのもいいのですが、職場で相談できる機会がない場合は、心療内科へ受診をおすすめします。医療機関を利用すれば医師から診断書を発行され、職場へ提出すれば休職ができます。その間、バーンアウトの治療に専念できます。カウンセリングを受ける手段もありますが、症状が重い場合は医療機関を利用するのは必須です。
3. ワークライフバランスの維持
バーンアウトは真面目な人ほど発症しやすく、プライベートの時間のときも仕事のことを考えてしまい、なかなか切り替えができない人が多いのではないかと思います。要は頑張りすぎてしまい自分のキャパシティが分からない、まだまだ頑張れると思いこんでしまい余計に頑張りすぎてしまう。そうならないために諦めることも大事です。諦めることは無気力になるのではなく自分自身を見つめ直すいいきっかけになると思います。
この諦めるという考え方は私個人の考えではなく、明石家さんまさんや画家兼YoutuberのSHOGENさんの言葉に共感する部分があり引用をさせていただきました。
燃え尽き症候群からの回復と予防
１．バーンアウトからの回復のプロセス
- バーンアウトの症状を認識し、自分自身の状態を理解することが重要です。
- 必要な休息を取り、心身のリセットを図る。
２．予防方法の作り方
- ストレスを引き起こす要因を特定し、ライフスタイルの改善を図る。
- バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣の改善を図る。
3. 職場環境の改善を図る
- 職場でのストレス要因を特定し、それらを軽減するための方法を検討する。
- 仕事と私生活のバランスを保つために勤務体制を変更したり、部署異動の願いを出す。
4. サポートシステムの活用
- 家族や友人、同僚に相談し打ち明ける。
- 心理カウンセリングやセラピー、医療機関を利用し、専門家のサポートを受けてみる。
これらの方法は、逃げる（現実逃避）ことではなく、あくまで治療です。人間誰しも一人では生きていけませんし完璧ではありません、みんなデコボコです。だから助け合う必要があるのです。相談は改善をすることです、恥ずかしいことではありません。
まとめ
この記事では、「バーンアウトを防ぐ実践的アドバイス」、「実践的アドバイスと方法」、「燃え尽き症候群からの回復と予防」という３つの重要なテーマを掘り下げました。バーンアウトは、適切な対策を講じることで予防可能です。日々のストレス管理から、職場環境の改善、健康的な生活習慣の形成に至るまで、私たちには多くの選択肢があります。
重要なのは、自分自身の心身の状態に気を配り、必要なときには休息を取ること、そしてサポートを求める勇気を持つことです。また、職場や家庭でのバランスを見直し、自己ケアを優先することが重要です。バーンアウトは一人で戦うものではありません。周囲のサポートを活用し、健康的な生活を送ることで、私たちはより充実した日々を過ごすことができます。
この記事が、バーンアウトの予防と回復に役立つ一助となれば幸いです。
